【読書】『ミニマリスト、41歳で4000万円貯める』

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 ミニマリストを目指して手を付けるところから、手を付けていこう―――――
―――――ということで、持ち物を減らしてみたのですが、最大の効用は、
掃除の時間が短縮されたこと
です。
 ものが減ると、こんなに掃除するのラクなのか!
 掃除をラクにするためにモノを削ったわけではないのですが、ミニマリストの効果を体感した僕は、興味津々。他の方はどうされているのかしら。
 この度は、森秋子さんからお勉強させていただきました。
 ちなみに、女性で家族がいらっしゃるミニマリストの方の本を読むのは、初めてです。

ポイント

  • 満足度を高めること。
    「ステレオタイプの正しさ」からは距離をとり、自分の人生にとって本当に大切なものを手に入れよう。
  • 夫のおごりグセをやめさせる
    → 結論:私もおごってもらう。
  • Suicaをやめてみる
    → 普段使っている路線の初乗り運賃がいくらなのか、覚えていますか?
     お金の肌感覚を取り戻そう。子どもの頃のムダ遣いの金額はたかが知れています。「ムダ遣いした」という失敗の体験して、パターンを知ること。将来の判断力アップにつながります。

満足度を高める

 誰かの意見に振り回されることなく、
 自分だけの軸を持って自分だけの物語を生きるほうが
 幸せなのだと私は信じています。
 自分の軸を大切にすることは、
 ほかの人の軸を尊重する土台になります。

 ステレオタイプの「正しさ」から距離をとり、自分の人生にとって本当に大切なものを選んでいく。
 考えてみれば、僕たちは「正しさ」のために生きているわけではありません。
 法律やモラルやマナーは守らなければなりませんが、それさえ守っていれば、後は自由です。
 正しさを求めるよりも、満足度を高めるほうが幸せに生きられます。

 森さんに教わるまでは、住まいのダウンサイジングというと引っ越ししか思いつかなかったのですが、マンション買ってしまったらどうするのか?
→ 使わない部屋を空っぽにする。
 それで光熱費削減なのですが、まだ甘い。「家キャンプ」の発想はなかった。
 キャンプ気分は味わえるし、トイレもシャワーもついているし、交通費かからない。

 部屋の使いかたも、「こう」と決めつけるのではなく、自分の満足度を高めることを最優先に。常識に縛られない住み家の探索はまだまだ続きます。
 「こう」と決めつけてしまっては、思いつくものも、思いつきませんから。
 「銀座を散策するだけなら、あまりお金はかからない」という発想も出てきませんでした。

夫のおごりグセをやめさせる
→結論:私もおごってもらう

 旦那さまは、「おごる」ことが大好き。「おごりグセ」をやめさせようとすると、ケンカになるか、逃げられるか。
 そこで思いついたのは、「私も夫におごってもらう」
 家計のために家族がケンカしてしまい、家族が破綻してしまっては、何のための家計なのか分からなくなってしまいます。
 「夫の車好きをどうしようか?」と悩んでいたら、その隙に他の項目を削ってしまえばいい。その方が無理なく目的は達成できます。
 自分にも大切なものがあるのなら、家族にも大切なものがある。シンプルなのに大切なことです。

不満はためるのではなく、伝えていい。そして不満は伝えていいけど、そこで相手が変わらなくてもいいと思う。そんなふうに自分の本音を大切に暮らし、家族の風通しが良くなりました。
 ミニマリストになるために、家庭不和になってしまっては、何のためのミニマリストか分かりません。幸せになるための方法の一つが、ミニマリストなのです。
 夫は元から探究心がすごいので、自分好みの料理を作る情熱が増す一方でレシピ開発にのめり込み、外食が減り、自分のためにいれる紅茶が美味しすぎて、外でも飲みたくなると水筒持参で出かける紅茶男子にすくすく成長しました。
 そうなったら、おごる機会も減るので、おごりグセも直るのでは? と思うし、自分が料理を作らなくてもいいのでは? と思うし、家族巻き込んでミニマリスト達成じゃないか! と思います。

Suicaをやめてみる

 きっかけは、子どもにお金を使う肌感覚を伝えたいと思ったことです。みなさんは、普段使っている路線の初乗り運賃がいくらなのか、覚えていますか。あるいは、自宅から職場までとか、親が住む実家までとか、よく行く場所までの運賃がいくらなのか、パッと答えられるでしょうか。

初乗り運賃がいくらなのか?
 うかつといえばうかつだったのですが、そういえばすっかり忘れておりました。
 スマホの料金はやたらとこだわるのに、初乗り運賃を忘れているとは。こっそり値上げしてもばれなさそうですね。
 お子さまの教育だったそうですが、僕も教育されてしまいました。

 という話はおいておいて、子どもにお金の教育をするにはどうするか?
 子どもの頃なら、ムダ遣いしても100円とか500円とか、せいぜい数千円。それぐらいの失敗体験ならいくらでも取り返せるし、大人でも同じことだと思います。
 被害、といっても大したことのないのですから、そこで失敗の経験をしてしまいましょう。
 「こういうパターンで失敗するのか」ということが分かれば、判断力アップになります。
 なので、ムダ遣いするなら子どものうちに。ムダ遣いするなら、小さい金額で。

 森さんのお子さまは、家庭教師の代わりにスマホを活用しているそうです。
 ネットで検索してみたら、いろいろあるので、今どきの子どもたちってそうやって勉強しているのかなぁ。
 こういうところにビジネスチャンスあると考えるのは大人目線ですが、大切なのは「学習意欲を育てる」こと。
 勉強してくれるのなら、マンガだってネットだって、なんでもいいのです。
 それに、成績が下がることは怖ろしいことなのでしょうか?
 大人になるとそうでもないし、僕も優等生ではなかったですしねぇ。
 成績が上がることだけが成功、でもない。「いい子」でなければ成功、でもない。

 自分の価値観を大切にするのなら、家族の価値観も大切にする。もちろんほかの人の価値観も。子どもだってもちろん、です。

まとめ

  • 満足度を高めること。
    「ステレオタイプの正しさ」からは距離をとり、自分の人生にとって本当に大切なものを手に入れよう。
  • 夫のおごりグセをやめさせる
    → 結論:私もおごってもらう。
  • Suicaをやめてみる
    → 普段使っている路線の初乗り運賃がいくらなのか、覚えていますか?
     お金の肌感覚を取り戻そう。子どもの頃のムダ遣いの金額はたかが知れています。「ムダ遣いした」という失敗の体験して、パターンを知ること。将来の判断力アップにつながります。