【読書】『お金が貯まる人が捨てた37のこと』【捨てるほうが簡単だ】

読書読書,お金が貯まる人が捨てた37のこと,田口智隆

 誰だったか忘れてしまったけれど、
「10万円稼ぐのと、10万円節約するのは、同じ金額だけど、節約する方が簡単だ」
といっていた。
 稼ぐのは運不運に左右されるところがあるけれど、出費を切り詰めるのは頭を使えばある程度はできる。

 田口智隆さんは、借金まみれの生活から脱出するのに、習慣や行動を「捨てる」ことによって、成功した。

 捨てることなら簡単にできるんじゃないか?
 ここから始まった。
 いらないモノ、浪費する習慣、無駄な商慣行、余計な人付き合い・・・・・捨てた方がいいことは結構ある。
 37のことは本書を読んでいただくとして、僕なりに3つピックアップします。

ポイント

  • 本に書かれているノウハウを絶対に一つ実行しよう。
     欲張りな人は、3つ実行しよう。
  • 他人を批判しても、1円の金にもなりませんよ。
     そんなことしているヒマがあったら、解決策を考えよう。

  • 自分にウソをつけば自分に復讐される。
     自信を持っておススメできる商品・サービスでビジネスをしよう。

ビジネス書を捨てる

 本書もビジネス書なんだけど。
 田口さんが指摘しているように、本を読んでも、何も実践しなければ何もしていないのと同じ
 ビジネス書コレクターになりたいから、読んだわけではない。そういう職業の人は別として。
 何をしたくて本を読んだのか?
 目的は人それぞれでかまわないのだが、使わない知識をいくら集めても意味がない。
 そんな知識ならググればいい。インターネットの向こうに情報はいくらでもある。

「本に書かれているノウハウを絶対に一つ実行する」
 僕は欲張りなので、3つ挙げるけど、何かを変えたくて、変えなくても何かしらの学習をしたくて本を読んでいるのだ。
 だから、最低でも1つは実行しよう。

「他人の批判」を捨てる

 どれだけその批判が正しくても、あなたの懐には1円も入ってきませんよ

 あなたが評論家ならお金がもらえるかもしれない。しかし、それはごく一部の人だ。
 「他人の批判」をしても、飲み会のネタにはなるかもしれないが、お金にはならない。
 本書で上がった例として、年金。
 日本の年金制度は破綻している―――――(たぶん。正しいかどうかは保証しないけど)
 制度に不満をもらすことは誰にでもできる。
 だったら、制度に頼らず、「自分で将来に向けて準備する」と考えた方が建設的だ。
 月に1万円ずつ貯金・投資するのもいいし、自立するために勉強・副業を始めてもいい。
 そもそも60歳になったら働けないとは限らない。60歳になっても働けるかもしれない。いや、副業が成功して「億り人」になんてなれたらセミリタイアができる。年金がいらなくなる。
 とかって考えたら、ワクワクしないだろうか?
 これは仕事のことでも同じ。上司が悪い、同僚が悪い、経営陣が悪い・・・・・グチを言いたい気持ちは分かるけど、それがいったいいくらのお金になるのだろうか?
 だったら、仕事で成果を出す方法を考えよう。ダメなら副業でも始めればいい。
 できるできない、上手くいく下手こいたはともかく、グチっているよりは金になる可能性は高い。
 なによりも、楽しい。

「やりたくないこと」を捨てる

 マキャヴェッリの言葉だったと思うが
「ある事業が成功するかどうかは、参加者全員が利益を感じているかどうかに成否がある」
 これは簡単なことで、
「損をした!」
「貧乏くじつかまさせられた!」
と思わせるような人間と付き合いたくはない。
 僕なら黙って、縁を切る。
 素晴らしい商品がある。画期的なサービスがある。
 それを作り出し、販売し、購入し、利用する。作った人が自信をもって世の中に送り出し、それを販売する人も自信をもってセールスして、購入者も「こんないいものがあったのか!」と感動してくれる。
 そうそう都合よくいかないのが現実だけど、そうなるのが理想だ。
 まったく逆なのが「損をした」と思われること。
 作り手がなんで「そんな安く買いたたかれるのか」とガッカリして、販売する人も「こんなもん売ってていいのかなぁ」と疑惑を持ちながらセールスし、買った人も「バッタモンつかまされた」とガッカリする―――――
→ まっぴらごめんだね。
 江戸時代の近江商人の「売り手によし、買い手によし、世間によし」の「三方よし」を経営哲学にすべし。
 なので、堂々と、「これおススメです」と言い切れるビジネスをしよう。そのビジネスに参加している人全員が「よかった」といえることを仕事にしよう。

 田口さんは塾の講師時代は楽しかったが、保険の営業の仕事は辛かったと述べている。
 すべての保険がそうだとは言っていないけれど、ノルマのためにいらない保険をセールスするのがイヤだったのだ。
 そういうことをやっていると、ストレスたまって健康を崩し、散財し、ウツになる。何よりも信用を失う。
 それを田口さんは、

自分にウソをつけば自分に復讐される。
といっている。

まとめ

  • 本に書かれているノウハウを絶対に一つ実行しよう。
     欲張りな人は、3つ実行しよう。
  • 他人を批判しても、1円の金にもなりませんよ。
     そんなことしているヒマがあったら、解決策を考えよう。
  • 自分にウソをつけば自分に復讐される。
     自信を持っておススメできる商品・サービスでビジネスをしよう。