【読書】『メンタルが強い人がやめた13の習慣』【心と頭が協力する戦略】
マンガだったんだけど、
「頭で分かっていても、なんとなく釈然としないことって、あるだろう?」
―――――やれやれ、という展開。
これ、日常生活でもよくある展開。
私たちはロボットじゃなくて人間だから、合理的思考だけを頼りに選択しても、良い決断は下せない。身体をコントロールするには、心と頭が仲良く協力し合わなくてはいけないのだ。この「頭で分かっていても」やらかしてしまう、よくある13の習慣を、発見し、解決の糸口を見つけ、攻略する方法を、ご教授いただけます。
思い当たるフシがあったら―――――というか、ぼくがよくやらかすので―――――読み返すのをオススメします。
- 自分の価値観を明らかにしよう
- 行動を変えよう
- 自制心
- 「才能」よりも「やり抜く力」
- 瞑想・日記
少しでも強くなるコツ
13の習慣
- 「自分を哀れむ習慣」をやめる
- 「自分の力を手放す習慣」をやめる
- 「現状維持の習慣」をやめる
- 「どうにもならないことで悩む習慣」をやめる
- 「みんなにいい顔をする習慣」をやめる
- 「リスクを取らない習慣」をやめる
- 「過去を引きずる習慣」をやめる
- 「同じ過ちを繰り返す習慣」をやめる
- 「人の成功に嫉妬する習慣」をやめる
- 「一度の失敗でくじける習慣」をやめる
- 「孤独を恐れる習慣」をやめる
- 「自分を特別だと思う習慣」をやめる
- 「すぐに結果を求める習慣」をやめる
ぼくが確実にやらかすのは、
「同じ過ちを繰り返す習慣」
なんだけど、
「またやっちまった~」
とやって自分を責めると、それがストレスになり、そのストレス発散のために、
→ またやる
という展開は『スタンフォードの自分を変える教室』でも指摘しています。
このあたり、熟読しすぎだなぁ(反省)。
メンタルにまつわる8つの真実
- タフにふるまうこととは違う
- 感情を無視する必要はない
- 身体をマシンのように扱う必要はない
- すべてを自分でやる必要はない
- ポジティブ思考とは違う
- 幸せを追い求めることとは違う
- ウケ狙いの心理学のトレンドではない
- 心の健康とイコールではない
「感情を無視する必要はない」
→ 欲望がなければ、人生はつまらないものになってしまうからだ。
問題なのは、欲望がコントロールできず、感情のままに動いてしまうこと。
だいたい、欲望と感情で動いたときのほうが、強力なパワーが発揮できる。
それが、人生戦略に繋がればいいのだ。
訓練・トレーニングが必要
「一度読んだ本だから、と思わないで、再読するものだなぁ」
と思ったのは、『戦略の不条理』を読んだあと。
菊澤研修さんのように言えば、人間には、物理的世界、心理的世界、知性的世界、があり、心理的世界に上手くアプローチするための戦略が、本書だ。
心理的世界を上手にコントロールし、物理的世界と、知性的世界にアプローチして、人生戦略を向上させること。
その人生戦略は、本を読んだだけで、上達することはない。
成長し、向上し、昨日の自分よりほんの少しよくなりたい―――――と思ったら、訓練・トレーニングが必要なのです ← ぼくも含めて。
問題点
何も解決しない
災害により被害に遭われた方々には、お悔やみとお見舞い申し上げるしかない。しかし、嵐を防ぐことはできない。嵐を防ごうとエネルギーをムダにするぐらいなら、嵐に備えてできることをしよう。
できることは、それに備えて準備することだ。
思い通りにならないことを一つひとつ手放して、自分で何とかできる事柄に、時間とエネルギーを注ごう。
自分が手綱を握れるのは、自分の行動と姿勢だけだ。
時間のムダ
具体例として何を挙げようか、と悩んでいたのですが、公平を期すために「引用」にしました。ローレンは唖然とした。実際に姑と過ごす時間は週に5時間なのに、さらに5時間以上かけて悪口を言っている!
人間関係でストレスを抱えることは、ままあること。
だが、実際に一緒に過ごす時間が5時間なのに、さらに5時間以上悪口を言っていたら、何のために5時間以上使ったのかだろう。
「○○が私を怒らせる」と思うかもしれない。不平不満がある気持ちもわかる。愚痴も言いたい。
しかし、「怒りを抱け」と強要されているわけではない。
時間のムダ。
こう書かれると、イヤな気分もする。共感とか傾聴とかの方法と、真っ向から対立している。
しかし、一緒に過ごす5時間はあきらめるにしても―――イヤだけど―――、その後の5時間以上はもっと楽しいことに使えばいい。
自分が誰に時間とエネルギーを注いでいるか、よく考えてみよう。それは、あなたの時間やエネルギーを与えたい相手だろうか? そうでないなら、その人に必要以上の力を与えているのかもしれない。「時間とエネルギーを他人に与えるのをやめる」と強く決心してほしい。それがあなたの人生で、大役を演じてもらいたい相手じゃないなら。
攻略法
自分の価値観を明らかにしよう
みんなが支持する選択だからと言って、正しい選択だとは限らない。
他人の機嫌を最優先していたら、自分の価値観に従って行動することはできない。
自分の価値観を知っていれば、決断にも自信が持てるし、エネルギーを注ぐこともできる。
「一番大切なものを5つ挙げてください」と言われたら、さっとリストにできるだろうか?
→ ほとんどの人はできない。
自分がどんな人間になりたいのかを明確にすること。なりたい自分になるために、積極的に動こう。
行動を変えよう
残念ながら、望んでも望まなくても、あなたの人生は変わる。
なので、変化をこわがらないこと。日頃から小さな変化になじむ訓練をしていれば、大きな変化に見舞われたときにも対処できる。
多くの人は、変化と不安を結びつけて考える。確かに行動の変化に不安はつきものだけれども、人は往々にして、不安に耐える自分の力を見くびっている。
一つのやり方が、みんなに効くとは限らない。
違うやり方をしない限り、問題は解決できない。
新しいことに挑戦するつもりがないなら、問題は解決されない。
変化することに不安を感じ、リスクを感じているなら、よく調べ、なるべくたくさんの情報を集めること。
情報が手に入らない場合は、手持ちの情報で最善の決断をする、と心に決めよう。
リスクの計算には訓練が必要だ。そして、訓練を重ねれば、学んで成長することができる。
自制心
世の中に、自制心がある人とない人がいるわけじゃない。
どんな人でも自制心を高める力を持っている。
進歩の邪魔をする過ちを繰り返さないためには、常に警戒心と努力が必要なのだ。
「自制心」に関しては、『スタンフォードの自分を変える教室』が詳しい。
「才能」よりも「やり抜く力」
エジソンの発明が、すべて大成功を収めたわけじゃない。
アメリカで1093件の特許を持っているが、「電動ペン」や「幽霊探知機」なんて、耳にしたことがあるだろうか?
これらは、エジソンが生んだ失敗作のごく一部にすぎないのだ。
余談だが、Wikipediaで調べたら(リンク)、「トースター」もエジソンの発明だったと、はじめて知った。
また、「バンダイミュージアム」には「エジソンミュージアム」があるのだが(HP)、
もちろん、バンダイミュージアムには霊界通信機はありませんが、過去に2度ほどバンダイミュージアムにエジソンの霊界通信機はありますか?とまじめに質問されたことがあります。とのことだ。
落ち着いたら、行ってみたい。
話を戻す。エジソンは、
一定数の発明は失敗に終わる、と知っていたから、いまいちなものや、市場でヒットしそうにないものを発明したときも、エジソンは自分をダメ人間だなんて思わなかった。それどころか、どんな失敗も貴重な学びのチャンスだと考えていた。天才、とまでいかなくても、ある程度の才能を手に入れるには、努力、やり抜く力が必要なのだ。
調査によると、チェスやスポーツ、音楽、ビジュアルアートといった分野で、10年間毎日訓練した人は、天部の才能を持つ人を超えられる。そして、20年ひたむきに訓練を重ねれば、たとえ才能はなくても、世界的な成功を手に入れることも多い。「1万時間の法則」もある。どれが正しいか分からないが、成功するためには、訓練と時間が必要だ。
瞑想・日記
意志力・自制心・自己コントロールを鍛えるにも「瞑想」が効果的なのは知っていたが、メンタルの力を育むのにも効果的だったのか。「瞑想が魔法のように人生のすべてを解決してくれたわけじゃありません。でも、ぼくの気分を10パーセント改善してくれました。自分の心をまっすぐに見つめるまで、自分の人生とは何なのか、知ることはできません」
そして、日記は感情のコントロールにも、自分を知るのにも役に立つ。
5時間以上の悪口を言っていたら、周囲の人も辟易するだろうが、日記に書いたところで誰にも迷惑はかけない。誰かに見られるのが嫌だったり、自分で読み直すのも嫌になったら、破って捨ててしまえばいい。
あとで見返せば、
「いつも似たような失敗しているな」
と思えば、反省して修正し、要するに対策が立てやすくなる。
瞑想も日記も、一人でできるし、お金もかからない。それでメンタルの力が育まれるなら、今すぐ始めよう。
まとめ
心と頭が協力する人生戦略を手に入れよう。
- 自分の価値観を明らかにしよう
- 行動を変えよう
- 自制心
- 「才能」よりも「やり抜く力」
- 瞑想・日記