【読書】『空想科学読本6』【やっぱり『ドラゴンボール』ネタ】
「科学」のこと以外も、勉強になります
『空想科学読本』の面白さはここにある。本当に聞きたいのは「なんとか似たような経験ができないか」だったり「どんな無理をすればとりあえず可能か」だったり。はがきやメールの文面から、本当に知りたいことは何なのかを読み取り、できるだけ的確に答えたいと思っている。いつも思うのだが、質問に答える楽しさは、会話の楽しさに似ている(難しさも)。
「○○の定理」や「○○の原理」だけを聞いても、面白さはない。
「なんとか似たような経験ができないか」
「どんな無理をすればとりあえず可能か」
を考えているから、面白いのです。
しかし、これが会話の楽しさであり、難しさでもある・・・・・僕もまだまだ修行が必要なので、柳田理科雄さんから勉強させていただきます。
桃白白はこうすればよかった
この項を、ネットの何かで読んだので、『空想科学読本』を読みたくなったのだ!『ドラゴンボール』の桃白白は、自分が折って投げた柱に乗って飛んでいきましたが、そんなことができるものですか?
たぶん、皆様も何かでお目にかかっているかもしれない。
石柱を2300kmも投げるのだが、その威力は戦艦大和の32倍。世界一の殺し屋の破壊力はすさまじい。
先に柱を投げて、後から自分がジャンプして跳び乗るのだが、追いつくけど下から。上から乗れるのか?
そもそも、ジャンプして悟空のところまで飛べばいいこと。
柱の発射速度は、時速1万6千km。そんなスピードのものに立っているのだが、どうやって?
ちなみに、魔法使いがホウキの上に乗るのだって、バランスが悪いというのに。
そして、何より恐ろしいのは、飛行中の10分40秒のうち、9分間は上空100km以上の真空空間である。
本書228ページには、科学館の真空実験装置で魚のメバルを入れて実験した結果を教えてくれています。
予想通りにグロテスクになりますので、お食事中の方のために、割愛。
ちなみに、国際航空連盟は上空100km以上を「宇宙」と定義しています。
参照:空と宇宙の境目はどこですか?
『ドラゴンボール』の登場人物で宇宙空間を生き延びられるのは、桃白白とフリーザ様だけになるのだ!
・・・・・よく考えたら、桃白白は、悟空を捕まえて、空に向かって投げればよかったのではないだろうか?
あの当時の悟空は舞空術を使えなかったのだから。
気円斬は○○で△△kg分のパワー
クリリンの必殺技、気円斬。
ナッパがよけたので外れてしまったが、後方の岩山をザックリ切ってしまうのである。
岩石を切断するエネルギーを求めるのは難しいが、気円斬が1万2千tの物体を8m持ち上げていたことだけは確か。爆薬230kgに相当する莫大なエネルギーである。相当な量なのですが、『第5巻』の「かめはめ波」で換算したように、脂肪で例えてみよう。
気円斬のパワーを脂肪で計算すると、約26kg。
かめはめ波の約9倍の脂肪量だから、クリリンが相当強くなったのか、脂肪を蓄えたのか。
なんとはなしに、
「サイヤ人編で約26kgの体脂肪を持ったキャラクターいたかなぁ?」
と考えていたのですが・・・・・
・・・・・一人思いついてしまいました。
いくらアニメのキャラクターといえども、ヘイトスピーチになりそうなので、名前は伏せておきます。