【読書】『50代から心を整える技術』

読書読書,50代から心を整える技術

 まだ40代だ。
 そんなこと言ったって、日々衰えが・・・・・
 いくら強がりを言ってみたところで、もう爺。
「50代になった時のことを早めに考えてみよう」
と思って手にしてみました。
 読後、「ほんとに早めに考えよう」と思ったので、ポイントをメモしておきます。

ポイント 50代以降、
・衰える
・世界が変化する
という問題があります。
 それに対応するには
「価値観をつけ足していく」
という方法ので乗り越えるのです。
 どうせだったら、早めに始めましょう。

衰える

地頭・地ごころが低下する

 そもそも、体力が低下する。
 柔軟性や包容力も低下する。
 要するに「衰える」のです。

新たなことへのチャレンジ意欲が低下する

 人間に備わっている本能が、これまでのやり方を変えることをリスクと感じる。変わるためには大きなエネルギーを必要とするからだ。
 しかし、今の社会は変化が凄まじすぎる。
 対応するためには自分も変化していかなければならない。
 新しい社会に対応しなければならないのだが、それを本能的に拒否しようとしてしまうのです。

ストレス耐性が低下する

 50代以降は、エネルギーそのものが低下しているので、怒りを抑制することができなくなり、結果、怒りに乗っ取られやすくなる(お酒を飲んで酔っ払った時と同じ仕組み)。

世界が変化する

 当たり前のように使っている便利な道具やシステムは、10年前には存在しなかったものがほとんど。
「携帯電話がなかった時、どうやって待ち合わせしていたんだろう?」
 なんてことを話していたんだけど、今や携帯電話どころかスマホ。
「親の経験した老後は参考にならない」
と述べていますが、その通り。そんな便利アイテムなかったのだから。
 今までだって変わってきたのだから、これからも変わっていくでしょう。
 どうせ世界は変化する。
 それに自分がどう対応するか?
 それを考えていくのです。

価値観をつけ足していく

目標の再設定と立て直し

 そもそも「仕事の目標」と「人生の目標」は違うのです。
 「仕事の目標」は、与えられた目標をどうやってクリアするか?
 しかし、「人生の目標」は、自分が次にどこまで成長できるかを探るためのもの、です。
 変化する自分と、変化する課題の中で、何度も試行錯誤しながら、バランスを取っていく作業。
 したがって、目標は、
「達成するべきもの」
から
「トライしてデータを取るもの」
に変えるのです。
 そうなると、何をすればいいのかが分からなくなる。
 簡単ではない。難しい。
 だけれども、50代は「職場」という絶好の練習の場&データを取る場があります。
 職場で練習し、データを集めることができるのです。
 そこで、目標を探し、成長できる手段を身につけるのです。

「価値観2.0」を生み出す必要がある

 今、自分が、あなたが持っている価値観も、トライしてデータを取り、身につけてきた価値観。
 それを否定する必要はありません。
 しかし、自分も社会も変化してしまう。
 だから、それに対応するために、プラスαの価値観を付け加えていくのです。
「今までこれでやってきた」

「こういうやり方もありだよね」
を追加するのです。
 幸いなことに、50代はまだ組織の中にいる。
 練習する場も、データを得る場もある。
 場数を踏めば、新しい価値観を身につけることはできます。
 「価値観1.0」から「価値観2.0」にバージョンアップするのです。

50代からの価値観ほぐしで意識したい3つのコツ

①急ハンドルはNO!
②過去を否定せず、プラスしていく
③デバイスはそのままで、アプリを足していく
 今まで自分が培ってきた価値観に、別の価値観を加えようとするのだから、アレルギーがあって当たり前。
 だから、焦らず、ゆっくり繰り返していく。
 価値観ほぐしは、否定ではなく、付け足し。
「デバイスはそのままで、アプリを足していく」
は言いえて妙。

まとめ

 50代以降、
・衰える
・世界が変化する
という問題があります。
 それに対応するには
「価値観をつけ足していく」
という方法ので乗り越えるのです。
 どうせだったら、早めに始めましょう。