【君主論】自ら賢明でない君主は良い助言を得ることができない

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 『君主論』第二三章は「追従を避けるにはどうしたらよいか」である。

自ら賢明でない君主は良い助言を得ることができない

とりあえず、失敗例

 マキアヴェッリは神聖ローマ皇帝マクシミリアンを挙げる。
 この皇帝は、誰にも相談することなく、意見も求めず、自分一人で計画を練る、のだが。
 問題は、この計画を実行する段階になり、側近に反対されると、極めて容易に自分の意見を変えるのである。
 結果、朝令暮改が当たり前になる。
 最大の問題は、皇帝の決定が信頼できないことだ。
 何を考えているのか分からないし、簡単に意見を変えるのであれば、信用を失う。結果、軽蔑されることになるのです。
 マキアヴェッリは「憎悪されるな」といっていますが、「軽蔑されるな」とも言っている。
参照:【君主論】「軽蔑」と「憎悪」を避けろ

マキアヴェッリがオススメする方法

 「追従」と「助言」のどちらなのかを判断するのは、なかなかに難しい問題なのだ。

  • 人間は自分に関することは、評価が甘い
  • 追従者に欺かれやすいのが人間である
  • 追従を避けようとすると、軽蔑される
  • 真実を述べられても、感情を損なわないように思われる必要がある
  • 誰でも真実を述べさせようとすると、尊敬が失われる

 よって、マキアヴェッリは次の方法をオススメする。
賢人を選び、彼らだけに真実を述べる自由を与え、しかし、君主が下問したことのみ許すこと。

賢明な君主は良い助言を得ている

自ら賢明でない君主は良い助言を得ることができない

 第二三章はこの一文にまとめられる。

  • 「追従」と「助言」を区別すること
  • 賢人を選ぶこと
  • 忍耐強い聞き手であること
  • 真実を話させること
  • 複数の助言をまとめること

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Posted by ひいらぎ