【読書】『うまくいっている会社の「儲け」の仕組み』【儲けるために視点を変える】
「儲けたい」―――――誰もが思っていることでしょう。
自分が働いている業界のことなら、アンテナ立てていればどこかから情報が入ってくるかもしれません。
自分が知らない業界の人たちは何してるのかな~、と思って本書を手にしてみました。
- 儲けのポイントが変化している
- 儲かるビジネスにシフトチェンジすること
- 儲かるモノを売ること
「儲け」を生み出すポイントがずれている
- 昔からあったビジネスを「インターネットとスマートフォン」というツールを使って「新しくした」
- 本業を成長させるために「あえて○○してみた」
- ビジネスモデルにおける「役割」を入れ替えている
- 「ありそうでなかった」サービスやモノを、柔軟な発想で実現している
- 信用や信頼に結び付くような「損の仕方」をすること
- 「市場を創出して」、「モノからコト」の先にある「ハピネス」を伝える
この6種類で分類しています。
例として、2つ挙げよう。
Amazon:シフトチェンジ
世界最大手のネット通販企業のAmazon!
なのに、2017年に目を向けると、ネット通販では約250億もの赤字を出している。
しかし、クラウドサービスの「アマゾン・ウェブ・サービス」(AWS)では約4750億もの黒字を出している!!
そういや、Amazonアソシエイトの規約が変わっているな~とか、ヨメレバのシステムが変更されているぞとか、プライム会員値上げしたなとか、なんか変だなとはもっていました。
Amazonの立場に立って考えてみれば、赤字のビジネスから黒字のビジネスにシフトチェンジするのは当然の話。
アフィリエイトをやっている人は戦略の変更を迫られる。
それはともかく、自分の仕事でも、「この仕事は儲からないけど、こっちの仕事は儲かる」と判断したら、柔軟にシフトチェンジしよう。
回転寿司:売るモノを変える
一般的な飲食店だと原価率約30%程度とされていますが、回転寿司は10ポイント以上、上回る。
その代表格がウニやマグロで、80%前後。
それに対して、原価率の低いメニューは、ツナマヨ・コーン・かっぱ巻き・タマゴなどで原価率は、20%以下。
さらに、味噌汁は10%程度、コーヒーに至っては2%程度。
この原価率の高いメニューと低いメニューを比べると、ある特徴がある。
原価率の低いメニューは、子どもが好きそうなものが多い。
じゃあ、子どもの客を増やせば、原価率を下げられて、儲かる。
しかし、子どもは一人で来れない
⇒ ファミリー層を狙う
⇒ いっそのことファミレス化しちまえ!
どうりで、僕の家の近くに回転寿司がなくなるわけだ(サラリーマンやおひとりさまが多いから)。
どうりで、回転寿司を食べたかったら遠出しなければならないわけだ。
どおりで、回転寿司にラーメンやケーキがあるわけだ。
儲からないものを一生懸命売るより、儲かるものを売った方が利益が出るのは当たり前。
それを出店戦略につなげ、メニューにも反映する。
「利益率の高い商品を売る」という「戦略」。
それを「作戦」に落とし込んで、メニューや出店戦略に反映させる。
儲けのポイントは変化している
世の中が変化しているのは当然の話。したがって、儲けのポイントも変化する。
それなら、それに順応して儲かることをすればいい。
ただそれだけのことだ。
そんな「儲けのポイントの変化」を本書は具体的に教えてくれます。
まとめ
- 儲けのポイントが変化している
- 儲かるビジネスにシフトチェンジすること
- 儲かるモノを売ること