【読書】『ローマ人の物語 悪名高き皇帝たち[一]』17
歴代の皇帝の悪口を言うだけで済んでいた時代は、ローマ人にとっては幸せな時代であったのだ、ということだった。鋳造技術でも金銀の含有率でも、四世紀の貨幣とは比較しようもないくらいの「良貨」が流通していたのが、これら悪名高き男たちが帝位につ ...
【読書】『誰が国家を殺すのか 日本人へⅤ』【民主政は民主主義者を自認する人々によって壊される】
第一に、短文でなければ、やるだけ無駄であること。
第二は、写真よりも動画のほうがインパクトが強いこと。
第三に、口調は常に攻撃的でケンカ腰であること。
第四は、舌戦の場か ...
【読書】『ドイツ人はなぜ、年290万でも生活が「豊か」なのか』【金銭では測れない価値を意識する】
以前『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』で、ドイツ人が働き方改革ができたのは「国民性だ」と書いた。
しかし、改めて考えさせられたのは、「国民性」を作り出したのは「社会の合意」である。長い時間をかけて作り出し、それを ...
【読書】『未来の地図帳』
【読書】『未来の年表2』【これから起きることと、個人でできる対策】
内閣府の公表している「高齢社会白書 ...
【読書】『未来の年表』【戦略的に縮む】
「出生数減少」
「高齢者の激増」
「社会の支え手の不足」
「人口減少」
がまとめて同時に進行する。
提案は「戦略的に縮む」こと。
次世代に日本を引き渡す責務 ...
【読書】『ローマ人の物語 パクス・ロマーナ[下]』16
アウグストゥスは、政治のこととなると、すぐれた現状認識能力とバランス感覚を持っている。
しかし、なぜか、血の継続のことになると、それらが失われる。
「持続する意志」は立派な才能なのだが、血の ...
【読書】『ローマ人の物語 パクス・ロマーナ[中]』15
前一世紀末のローマで、少子化が顕著になった。
前二世紀には十人もの子を産み育てるのが珍しくなかったが、カエサルの時代は二、三人が普通に、アウグストゥスの時代になると独身も珍しくなくなった。
平和と経済活性 ...
【読書】『ローマ人の物語 パクス・ロマーナ[上]』14
天才の跡を継いだ天才ではない人物が、どうやって、天才が到達できなかった目標に達せたのか。 自分自身に才能はなくても、才能のある者の意見を取り入れるのも立派な才能であることは、私も塩野さんに同意する。
マキアヴェッリは『君主 ...
【読書】『ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後[下]』13
カエサルは、2年計画のパルティア遠征中の不在人事を、元老院に提示しなければならない。
暗殺者側からすれば、カエサルのパルティア遠征が成功すれば、王位に就く障害は取り除かれる、はず。