【読書】『わが友マキアヴェッリ』第二巻③【失職】
終身大統領になったソデリーニは、新税法案の理論的根拠作成をマキアヴェッリに命じる。
新税を課さない限りフィレンツェ政府の財源は尽きていたからだ。
だからといって新税が嫌われる ...
【読書】『わが友マキアヴェッリ』第二巻②【最強モーター発動】
マキアヴェッリが就職したカンチェレリアは、内閣の下にあって、種々の実務を行う機関である。英語だと、Chancelleryとなる。もしも、あの時代のフィレンツェの実情に近い訳語を選ぶとすれば、内閣官房と訳したほうが適当ではないかとさえ思 ...
【読書】『わが友マキアヴェッリ』第二巻①【フィレンツェ孤立】
華々しく戦闘を展開しておきながら、死者は落馬がもとで死んだ一人だけなどという、愉快な戦争が普通になってしまったのであった。ブルクハルトが、「芸術作品としての戦争」と名づけたものである。 「徴兵」制度に基づき、自前の軍 ...
【読書】『わが友マキアヴェッリ』第一巻③
一四九八年五月二十三日、サヴォナローラ処刑。この日から五日が過ぎた五月二十八日より、二十九歳のマキアヴェッリの、フィレンツェ共和国の一官僚としての生活がはじまるのである。
失職したマキアヴェッリの想いは?これからマキア ...
【読書】『わが友マキアヴェッリ』第一巻②【サヴォナローラで大失敗】
ロレンツォ・イル・マニーフィコの死後、息子ピエロが後を継ぐ―――――
―――――のだが、ピエロは、父ロレンツォさえもやらなかったことを始めてしまった。
メディチ宮殿を政庁にしてしまったのだ。「自由」 ...
【読書】『わが友マキアヴェッリ』第一巻①【ロレンツォ・イル・マニーフィコ】
イタリアに三十近くあった小国は、ミラノ、ヴェネツィア、ローマ法王領、ナポリ、そしてフィレンツェの五大国並立時代を迎える。
ヴェネツィアは百年も前に個人の力量に左右されない体制をつくりあげたが、フィレンツェ ...
【読書】『愛と欲望の三国志』【歴史とはおもしろいものなのです】
「ごめんなさい」
と思いながら読んでしまったのは、ぼくも『三国志』は好きだったのですが、そこまで勉強しなかったからだ。
というか、そこまでのめり込んだモノあったかなあ。
と考えると、あまり自慢できるモノはな ...
【読書】『シロクマのことだけは考えるな!』【心理的トラップを回避せよ】
みんな、エビデンスに基づいた、「本物の学問」を欲しているんだなあ。難しくてもいいから、心理学には「普遍的真実」を期待しているんだなあ。率直にそう感じさせられます。 いつの日か、とことんカジュアルなテーマを用いながらも、「本物の心理学 ...
【読書】『名画で読み解く イギリス王家12の物語』【ハノーヴァー朝あらため・・・・・】
ヘンリー七世に始まるテューダー朝はエリザベス一世が子を為さず死去したために終焉する。
スコットランド王ジェイムズ六世がイングランド王ジェイムズ一世として即位して始まったスチュアート朝も、アン女王をもって終焉を迎える。
【読書】『名画で読み解く イギリス王家12の物語』【苦労人であることは同じなのだが】
テューダー朝二代目のヘンリー八世は、
「アン・ブーリンと再婚したい」
がためだけに、ローマ教皇からの自立と、イギリス国教会の設立にこぎつけた。
しかし、困ってしまうのは子どもたちである。
ヘンリー ...