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戦後処理

 「よせばいいのに」と思うのだが、懲りないことでは父王ミトリダテス譲りであったのか、ポントス王ファルナケスは他国に侵攻を開始する。
 ギリシアでポンペイウスとカエサルが戦っている隙をつく。大義名分は、父王の領土再復。 ...

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何ものにもまして私が自分自身に課しているのは、自分の考えに忠実に生きることである。だからほかの人々も、そうあって当然と思っている。人間は、自分が見たいと欲する現実しか見ない。

伝家の宝刀を抜いた後元老院派

 首都ローマに軍隊 ...

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クラッスス敗退

 クラッススは焦っていた。
 ローマ最大の富裕者ではあったが、ポンペイウスやカエサルのような戦功を挙げていたわけでもない。
 それに、担当する属州シリアは、高度な文明と豊かさを誇っていた。
 なん ...

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ローマ人の物語 9 ユリウス・カエサル 中

posted with ヨメレバ塩野 七生 新潮社 2004年09月 楽天ブックスAmazon三頭政治遠スペイン属州総督

 前61年から前60年まで、カエサルは「遠スペイン州」の属州総督 ...

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イタリアの普通高校で使われている、歴史の教科書
「指導者に求められる資質は、次の五つである。
知性。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。持続する意志。
カエサルだけが、このすべてを持っていた」ユリウス・カエ ...

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 ポントス王ミトリダテスは、地中海世界の覇者ローマに、挑戦状を叩きつける。
 ビティニアの後継者争いに介入して自派の者を王位につける。カッパドキアの王位にも自分の息子の一人を就ける。
 追放されたビティニアとカッパドキ ...

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 前137年、ティベリウス・グラックスはスペイン遠征軍の会計検査官として派遣される。
 通り道のトスカナ地方の農民が、エトルリア人ではなく、外国からの奴隷に占められていた。
 スペイン派遣のローマ軍も、反乱を起こしたス ...

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 スペインを制覇したスキピオには、ローマで凱旋式を挙げる資格があったが、挙行しなかった。
 元老院への提言があったからだ。
 そもそも、スペイン戦役の最高司令官になることすら、資格年齢を満たしていなかった。凱旋式を挙げ ...

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 紀元前219年、ハンニバルはサグントを攻撃する。
 サグントはギリシア人の入植者が建設した都市である。サグントはローマと同盟関係にある。もちろん、ローマに援けを求める。
 第一次ポエニ戦役で、エブロ川以北にカルタゴは ...

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 「カバーの金貨について」にこう書いてある。混じり気なしの黄金であることといい、鋳造技術の水準の高さといい、紀元前三世紀に入った当時の地中海世界の大国は、まぎれもなくカルタゴであったのだ。一方のローマは、ようやく自前の通貨を鋳造できる ...