【読書】『昨日までの世界』[下]⑩【塩分とりすぎ、カロリーオーバー、そして個人差】

ニューギニア人の体形は、贅肉がなく、筋肉質で、太っている人どころか小太りの人もいない。
医学的にも健康で、糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓発作、循環器疾患、癌といった、今日の先進国でみられる死因の大方である非感染性疾患は、都市 ...
【読書】『昨日までの世界』[下]⑨【多くの言語を話す】

言語は、九日にひとつというものすごい速さで地上から姿を消しつつある。
絶滅危惧種の動植物の現況を記録に残すのが時間との闘いであることと、同様のことが言語のあいだでも起きている。
しかし、言語が急速に消滅しつつある ...
【読書】『昨日までの世界』[下]⑧【宗教の役割】

「それって本当に宗教?」
と疑問に抱く事件やニュースは枚挙にいとまがないが、現代社会のみならず、過去の歴史を鑑みても同様である。
宗教は信者に、大なり小なり、時間と資源の投下を求める。経済学の言葉を使えば、機会費用を ...
【読書】『昨日までの世界』[下]⑦【危険とリスク対策】

クン族のコマという男とは、自分の狩りの獲物に群がるライオンやハイエナたちを平気で追い払える男でもある。しかし、車が走る道路を横断する際には恐怖に震える。
ニューギニアのザビーネは、野生の豚やワニを目にしたときでも、身の危険 ...
【読書】『「知的野蛮人」になるための本棚』【「順応の気構え」ではなく「自分の頭で考える」】

「ずいぶんいろんな本を読んでいるな」
が最大の感想。
政治、経済、歴史、哲学から、ビール、ソバにいたって、恋愛、不倫、フーゾクにまで行くとは思わなかった。
ドイツの社会主義者ユルゲン・ハバーマスが唱える ...
【読書】『昨日までの世界』[下]⑥【建設的なパラノイア(被害妄想)】

ジャレド・ダイヤモンドさんがニューギニアの密林でフィールドワークをしていた時の話だ。
ニューギニア人たちは、枯れた巨木の下で寝て、一晩過ごすことを極度に怖れていた。
巨木が倒れてきて自分たちが ...
【読書】『昨日までの世界』[上]⑤【高齢者への対応】

社会が高齢者をどのように処遇しているか?
子育て同様、高齢者の処遇は、現代社会においてもバリエーションがある。
しかし、伝統的社会のあいだにみられるバリエーションは、現代社会よりもはるかに幅が広く多岐にわたる。 ...
【読書】『愛着障害』【愛着は人間関係の土台なのです】

キッカケは『カサンドラ症候群』を読んだこと。
「愛着障害」に興味をもったしだい。
人間が幸福に生きていくうえで、もっとも大切なものは、安定した愛着である。
愛着の問題は親子関係を直撃しやすい。
【読書】『昨日までの世界』[上]④【子どもは社会の宝である】

『昨日までの世界』を読む場合の決まり文句のようになっているが、現代国家社会のほうが、伝統的社会より優れているとは限らない。
逆も同様である。
子育てについても同様である。
当然のことながら、子育 ...
【読書】『昨日までの世界』[上]③【復讐の連鎖を止める】

伝統的社会の戦闘は、現代戦の基準から言えば、効率が悪い。
原因として、近射程兵器しか使えない、リーダーシップの欠如、戦闘計画の稚拙さ、集団軍事訓練の不在、一斉攻撃戦法の不在などなど。
ようするに、どち ...