【読書】『人生やらなくていいリスト』
一五年間レコード会社で働いたが、欠点のない万能アーティストなんか存在しなかった。多くのアーティストが、人に話せないような悩みや苦労を抱え、心は傷だらけ。そして、自分に自信をもてない弱さと常に戦っている。
それでも、音楽という「たったひとつの大好きなこと」に集中することで、人の心を打つ名曲やパフォーマンスを生み出しているのだ。
確かに、僕も人に言えない悩みはある(言わないけど)。
自信もない(多少はある)。
それが一流のアーティストも同じなのか。
僕は、一流のアーティストにはなれないだろうけれど、それでも楽しく生きていくために、どうすればいいか?
人生を賭けて追求すべきは、「なにをやりたいか。成し遂げたいか」なはずだ。
「自分らしく生きる」。これ以外に、真の成功はないのである。
まったくその通り。
「出世したくないのか!」と言われたことあるけど、「嫌です」と即答した。
「金欲しくないのか!」と言われたけど、食うに困らない程度の稼ぎがあればいい。
あとは好きなことをして楽しく生きていたい、と思っている僕にとって勉強になるので、紹介させていただきたいと思います。
矛盾しますが、稼いでいる時と儲けている時は楽しい時間です(←これが好きなのが厄介なところ)
- 好きなこと、得意なことに集中する。
- 最強モーター:好きなことなら自動的に熱中できる。
- 人は走れる距離を過大評価するが、歩いてたどり着ける距離を過小評価しすぎる
好きなこと、得意なことに集中しよう
そのために必要なのは、ずばり、「独創性」と唯一無二の「絶対個性」。それは、人の「得意」と「苦手」の掛け合わせで生まれる「オリジナリティ」のこと。
これからは、欠点を直すことに時間と手間をかけるより、いいところを伸ばすことに集中したほうが、絶対にいい。
「絶対個性」と言われるとなんだかすごそうで、「俺はそんな個性的じゃねえぞ」と思ってしり込みしてちゃいそうだけど。
そんなに難しく考えず、「得意」と「苦手」の掛け算すればいい。
それなら誰でも持っている。
ダメなところにスポットしてしまう人がいるが、これは建設的なことではない。
自分のことだと、落ち込んでしまうからメンタルによろしくない。
相手のことだと、人間関係が悪化する。
そんなことになるぐらいなら、得意なことに集中した方が自分にも、他人にも、優しくてよろしい。
できないことがあって、「くやしい!」と思って努力するのは、好きなことか、得意なことにしよう。
最強モーター
まず、人生でいちばん古い記憶までさかのぼり、そこから今日までの間に、「ドキドキした」「ワクワクした」「夢中になった」「楽しかった」ことを、一つひとつ思い出してみてほしい。
そうなると、誰かに「やりなさい」と言われなくても、自動的に動き続けてくれる「最強モーター」が、あなたの中で動き始める。
「最強モーター」
この本で一番好きな言葉だ。
僕のことでいえばエアロ(エアロビクス)。
出来なかった難しいステップがあると、予習復習を欠かさない。
同じレッスンに出ている人たちから、「熱心ですね」と言われるが、僕はそうは思わない。
出来なかったところを出来るようにしたい。ただそれだけ。
野球少年が手のマメが破れても素振りをするように、サッカー少年がリフティングを繰り返すように、そんな感覚で予習復習をしているだけ。
ちょっと前でいえば、競艇。エンジン台帳を大学ノートにつけていた。それが苦行だとは思わなかった。
楽しかったから。
そういうものは誰でもあるものだと思う。
そういうものを見つけ出して、夢中になったら―――――楽しいんですよ。
興味がない人から見たら(ある人でも)「なんでそんなことにはまってんの?」と言われるんだけど、気にしない。
だって好きなんだもん。
人は走れる距離を過大評価するが、歩いてたどり着ける距離を過小評価しすぎる
「人は走れる距離を過大評価するが、歩いてたどりつける距離を過小評価しすぎる」とは、ぼくの言葉だ。
重要なのは、あきらめて立ち止まるのではなく、自分でできる範囲内のことを、まずは「やる」と決めて行動すること。そして、それをやり続けることだ。
好きなこと、得意なことに集中する。そこに「最強モーター」が推進力を与えてくれる。
それだけでもすげーことができそうだ。
ただそれを、
「焦るから失敗するのではないか?」
と言われたことがあるのを思い出した。
何でもかんでも、すぐにできるような魔法はない。
時間をかけて、じっくり取り組む。
そうすれば、いつかどこかでチャンスが巡ってくるから、そのチャンスに乗ればきっとなんとかできる!
まとめ
- 好きなこと、得意なことに集中する。
- 最強モーター:好きなことなら自動的に熱中できる。
- 人は走れる距離を過大評価するが、歩いてたどり着ける距離を過小評価しすぎる