君主論,読書

 『君主論』第一六章は「気前良さとけちについて」である。
 ちなみに、マキアヴェッリが言う「けち」とはトスカナ語。自分の所有物を使わないようにする人のこと。

「気前が良い」とどうなるか

 一般に考えられているように「 ...

読書,君主論

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 『君主論』第一四章は「軍事に関する君主の義務」である。

君主は、軍事のことだけ考えろ

 実に、マキアヴェッリは、君主は、軍事のこと以外に興味をもつな、と断言する。武力を持たないために蒙る災厄の中で最たるものは他人による軽蔑 ...

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 『君主論』第一一章「教会の支配権について」である。
 教会の支配権は特別で、

獲得するには、能力と幸運を必要とする
維持するにはどちらも必要ではない

この君主のみが、防禦の必要のない領土を持ち、統治す ...

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 『君主論』第10章は「どのように全ての支配者の力を測定すべきか」である。君主が必要な場合、自力で持ち堪えられるか、それとも常に他者の庇護を必要とするかがそれである。【自力で持ち堪えられる】豊富な人員と資金力で軍隊を集め、会戦で勝利で ...

読書,君主論

 『君主論』第九章は「市民の支持によって得た君主権について」の考察である。
 他の同朋市民の好意によって君主になるには、非常な能力や幸運を必要とせず、むしろチャンスを利用する狡猾さが必要となる 都市には「貴族」と「民衆」の対立 ...

読書,君主論

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 君主論第八章は「極悪非道な手段によって君主となった場合」についての考察です。
 ただし、マキアヴェッリ自身も「極悪非道な方法」で君主権を手に入れることに対しては、否定しています。

2つの証拠シラクサのアガトクレス

...

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そこでもし公(=チェーザレ・ボルジア)の歩みを考察してみるならば、彼が未来における勢力のために偉大な基礎固めを行ったことが分かるであろう。そして私は彼の行動の実例以上に新しい君主に対して適切な教えを示すことはできないと考えるので、彼の ...

君主論,読書

 獲得された地域が自らの法に従って統治され、自由な国制の下での生活に慣れ親しんでいる場合、その地域を保持しようとする際には三つの方法がある。 ということで、自由な国制の地域を支配し始める際、三つのオススメ方法を提示してくれています。

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第四章 アレクサンドロスによって征服されたダレイオス王国では、アレクサンドロスの死後、その後継者に対して反乱が生じなかったのは何故か この疑問に、マキアヴェッリは、「中央集権制」の例としてトルコを、「封建制」の例にフランスを、挙げて考 ...

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ルーアン枢機卿はイタリア人は戦争というものを理解していないといったので、私はフランス人には支配というものが分かっていないと応答した。 マキアヴェッリは、外交使節としてフランスに派遣されたのだが、こんなこと言っていいのかな、と心配になる ...