【読書】『ローマ人の物語 危機と克服[上]』21

権力を手に入れても、それに伴う義務を考えるとうんざりする私に、指導者の資質はない(という程度の自覚はある)。
とはいえ、義務を果たせないどころか、能力もない人間が権力を握ると、他人事だと喜劇だが、我が事だと悲劇である。
【読書】『ローマ人の物語 悪名高き皇帝たち[四]』20【皇帝ネロ】

ネロの皇帝就任に、一般民衆は気分の刷新に喜んでいたが、元老院は解放奴隷からなる秘書官政治の廃止を期待して、喜んでいた。
ネロは、秘書官政治を補佐官政治に変えた。とはいっても、結局は非公式に変わっただけで、クラウディウス以前 ...
【読書】『ローマ人の物語 悪名高き皇帝たち[三]』19【歴史家皇帝】

それなのに政治となると、選挙では誰もが票を投ずる資格をもつとされている。でないと、反民主的と非難される。ということは、民を主権者とする政体とは、政治のシロウトが政治のプロに評価を下すシステム、と言えないであろうか。政治家が挑戦すべきな ...
【読書】『ローマ人の物語 悪名高き皇帝たち[二]』18【公人と私人のバランス】

一私人としてならば理解できるし友人としてならば愉快だろうが、統治の責任者としてはどうしても、という感じだ。と言って、私人の心を忘れたのでは公人としての責務も十全に果たせなくなる。となればここはやはりバランスの問題で、賢帝と悪帝の境い目 ...
【読書】『ローマ人の物語 悪名高き皇帝たち[一]』17

歴代の皇帝の悪口を言うだけで済んでいた時代は、ローマ人にとっては幸せな時代であったのだ、ということだった。鋳造技術でも金銀の含有率でも、四世紀の貨幣とは比較しようもないくらいの「良貨」が流通していたのが、これら悪名高き男たちが帝位につ ...
【読書】『ローマ人の物語 パクス・ロマーナ[下]』16

アウグストゥスは、政治のこととなると、すぐれた現状認識能力とバランス感覚を持っている。
しかし、なぜか、血の継続のことになると、それらが失われる。
「持続する意志」は立派な才能なのだが、血の ...
【読書】『ローマ人の物語 パクス・ロマーナ[中]』15

前一世紀末のローマで、少子化が顕著になった。
前二世紀には十人もの子を産み育てるのが珍しくなかったが、カエサルの時代は二、三人が普通に、アウグストゥスの時代になると独身も珍しくなくなった。
平和と経済活性 ...
【読書】『ローマ人の物語 パクス・ロマーナ[上]』14

天才の跡を継いだ天才ではない人物が、どうやって、天才が到達できなかった目標に達せたのか。 自分自身に才能はなくても、才能のある者の意見を取り入れるのも立派な才能であることは、私も塩野さんに同意する。
マキアヴェッリは『君主 ...
【読書】『ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後[下]』13【何のための殺害であったのか!】

カエサルは、2年計画のパルティア遠征中の不在人事を、元老院に提示しなければならない。
暗殺者側からすれば、カエサルのパルティア遠征が成功すれば、王位に就く障害は取り除かれる、はず。
【読書】『ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後[中]』12

「よせばいいのに」と思うのだが、懲りないことでは父王ミトリダテス譲りであったのか、ポントス王ファルナケスは他国に侵攻を開始する。
ギリシアでポンペイウスとカエサルが戦っている隙をつく。大義名分は、父王の領土再復。 ...