読書,君主論

 『君主論』第二四章は「イタリアの君主達はどうして支配権を失ったのか」である。長年にわたって支配者の地位にあったイタリアの君主達はその地位を失ったからといって運命を責めるべきではなく、自らの無気力をこそ責めるべきである。「マキアヴェッ ...

読書

 『君主論』第二三章は「追従を避けるにはどうしたらよいか」である。
 いつもの通り引用しつつ・・・・・と思ったら、ほぼ全文になってしまうので、一文のみ引用する。自ら賢明でない君主は良い助言を得ることができない

とりあえず ...

読書,君主論

 『君主論』第一七章は「残酷さと慈悲深さとについて、敬愛されるのと恐れられるのとではどちらがよいか」である。

「慈悲深さ」を誤用するな

 マキアヴェッリは「慈悲深さ」を「誤用」して例として、フィレンツェ人がピストイアを破壊し ...

読書,君主論

 『君主論』第二二章は「君主の秘書官について」である。

側近を見れば君主が分かる

君主の思慮次第で大臣の良し悪しは決まるのである。ある君主の頭脳がどの程度のものかを推測する場合、まず彼の近辺にいる人間を見るのがよい。「側近を ...

読書,君主論

 『君主論』第二〇章は「砦やその他君主が日常的に行う事柄は有益かどうか」です。

臣民を武装させること

 マキアヴェッリは
「自分の国は自分で守る」
ことを主張しています。
 イタリアや、祖国フィレンツ ...

読書,君主論

 『君主論』第一九章は「軽蔑と憎悪とを避けるべきである」君主は人々の憎悪や軽蔑を招くことを避けるようにしなければならない。

解説憎悪を招く行動

 それはズバリ、「臣民の財産や婦女子を奪う」ことです。一般大衆は財産や名誉を奪わ ...

読書,君主論

 『君主論』第一八章は「君主は信義をどのように守るべきか」経験によれば、信義のことなどまったく眼中になく、狡知によって人々の頭脳を欺くことを知っていた君主はこそが今日偉業を成している。そして結局信義に依拠した君主たちに打ち勝ったのであ ...

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 『君主論』第一五章は「人間、特に君主が称賛され、非難される事柄について」である。私の狙いはそれを読む人にとって有益な事柄を書くことであり、したがってそれについて想像よりも事柄の現実的真理に即するのが適切と思われる。どのように生きてい ...

読書,君主論

 『君主論』第一六章は「気前良さとけちについて」である。
 ちなみに、マキアヴェッリが言う「けち」とはトスカナ語。自分の所有物を使わないようにする人のこと。

「気前が良い」とどうなるか

 一般に考えられているように「 ...

読書,君主論

 『君主論』第一四章は「軍事に関する君主の義務」である。

君主は、軍事のことだけ考えろ

 実に、マキアヴェッリは、君主は、軍事のこと以外に興味をもつな、と断言する。武力を持たないために蒙る災厄の中で最たるものは他人による軽蔑 ...