読書

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イタリアの普通高校で使われている、歴史の教科書
「指導者に求められる資質は、次の五つである。
知性。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。持続する意志。
カエサルだけが、このすべてを持っていた」ユリウス・カエ ...

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 ポントス王ミトリダテスは、地中海世界の覇者ローマに、挑戦状を叩きつける。
 ビティニアの後継者争いに介入して自派の者を王位につける。カッパドキアの王位にも自分の息子の一人を就ける。
 追放されたビティニアとカッパドキ ...

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 前137年、ティベリウス・グラックスはスペイン遠征軍の会計検査官として派遣される。
 通り道のトスカナ地方の農民が、エトルリア人ではなく、外国からの奴隷に占められていた。
 スペイン派遣のローマ軍も、反乱を起こしたス ...

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 スペインを制覇したスキピオには、ローマで凱旋式を挙げる資格があったが、挙行しなかった。
 元老院への提言があったからだ。
 そもそも、スペイン戦役の最高司令官になることすら、資格年齢を満たしていなかった。凱旋式を挙げ ...

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 紀元前219年、ハンニバルはサグントを攻撃する。
 サグントはギリシア人の入植者が建設した都市である。サグントはローマと同盟関係にある。もちろん、ローマに援けを求める。
 第一次ポエニ戦役で、エブロ川以北にカルタゴは ...

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 「カバーの金貨について」にこう書いてある。混じり気なしの黄金であることといい、鋳造技術の水準の高さといい、紀元前三世紀に入った当時の地中海世界の大国は、まぎれもなくカルタゴであったのだ。一方のローマは、ようやく自前の通貨を鋳造できる ...

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ギリシア視察

 それまでのローマの法は不文律の集成で、法律に通じているのは貴族階級に限られていた。
 これに不満をもった民衆が、成文化を要求したのである。誰でも読むことのできる客観性をもった形にすべきであるという、至極もっともな ...

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なぜローマ人だけが大を成せたのか?

 ポリビウスの『歴史』は、ローマに眼を向けた、それも実証的な立場から焦点を当てた、最初の歴史作品になった。
 その彼が「なぜ?」という問いを発する。
 なぜ祖国ギリシアは自壊しつつあり ...

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考えることしかない

 仕事が大好きであったがゆえに有能になり、有能であったがゆえに職場から追放される。
 皮肉以外の何物でもないが、仕事がなくなってしまったがゆえに、考えることしかできなくなってしまった。
 マキアヴェッ ...

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自分の国は自分で守ろう・・・・・とした

 終身大統領になったソデリーニは、新税法案の理論的根拠作成をマキアヴェッリに命じる。
 新税を課さない限りフィレンツェ政府の財源は尽きていたからだ。
 だからといって新税が嫌われる ...